卒業生からのメッセージ
〜伊藤えりかさんとのレッスン〜
伊藤えりかさんとタイ古式マッサージに出会ったのは2017年の末ごろ。イベントのたびに声をかけて下さり、2019年にレッスンをして頂けることになりました。スタートしたのは3月18日。第一回目のレッスンで、伊藤さんが最初に教えてくれたのは『オナモ(オン ナモ/Om namo)』についてでした。
「タイマッサージって、マッサージの前に ”お祈り” をするんだけど。【タイマッサージを作り上げてきた創始者、先人たちの、叡智をお借りして、目の前の人が楽になりますように】そういう感謝と願いがあって、お祈りっていうのがあってね……」
このお話を聞き、他でもなくタイマッサージに惹かれたのは、こういうところなんだろうなあと、漠然と感じながらも核心をもっていました。
レッスンの中では
「押す場所を ”球体” として捉えて、その球体の真ん中 ”核” を意識して、そこへ向かっていくように」
「タイマッサージは色々動きがあるけど、基本は”ロックして引く”」
「押すときに自分の腕、体の向きがおかしいと、力を伝達するのに余計な負荷がかかる。これを積み重ねると自分の体を壊すことになるからね」
こういった基本的、技術的なことを教えて下さり、あるいは休憩中や移動中のふとしたお喋りで、タイマッサージに流れる精神へ触れるようなお話を聞かせて下さったように思います。そして繰り返し言い続けていたのが「タイマッサージを難しいって思わないで。とても簡単(シンプル)だから」ということでした。とは言え、レッスンが始まった直後は「核にあてるって難しいな」「手技の形が難しいな」と思っていたのも事実です。ですが色々な方向から、少しずつ、丁寧に、また根気よくレッスンをして下さったおかげで「難しい」という考えや言葉は、いつの間にか消えていました。
突然なのですが、ディズニー映画の『POCAHONTAS/ポカホンタス』に登場する『Colors of the Wind/カラー・オブ・ザ・ウィンド』という歌を、人生の折に触れて思い起こします。「In a circle, in a hoop that never ends/命はかかわりをもつ 丸くて永遠のもの」という歌詞があります。
タイマッサージには生命を ”身体、精神、エネルギー、あるいは目に見えないもの(こと)” で構成されているとする考え方があります。体の不調は肉体だけで完結せず、あらゆることが作用して起こっている。この考え方は、ある種のしなやかさや、やさしさを感じます。風通しのよい視野をもって、ときどきは欠伸をしつつ、生活を営んでいけることが、タイマッサージの技術を広げていくことに繋がるのかなと思い、日々精進しています。
最後になりましたが、タイマッサージに巡りあわせて下さった伊藤さん。伊藤さんが繋いで下さるたくさんのご縁に、心から感謝しています。
(第1期卒業生より)
〜自分らしく生きる糸口をみつけました〜
タイマッサージを習ったきっかけは、家族のケアでした。肉体労働でボロボロになって帰ってくる夫をなんとか楽にしてあげたいと思い、このスクールに通うことを決意しました。
Chinookのタイマッサージは、からだだけでなく心をほどいてゆくという感じがします。
スクールでも、からだをほぐす基礎を身につけながら、同時に心のゆるめ方も教えていただきました。
タイマッサージは不思議なモノで、施術を受ける人だけでなく、施術する側もゆるんでいきます。最初は夫に施術するのが目的だったのに、最終的には私自身がゆるんで心が開放され、自分らしく生きる糸口を見つけることができました。
スクールでは、それぞれの方の個性や要望に合わせたオーダーメイドのレッスンを受けることができます。初心者の方も、もうすでにプロとして活動されている方も、どの段階におられる方でも新しい気づきが得られる教室です。
約1年間、合計10回のレッスンを通して、タイマッサージの基礎をしっかり身につけることができました。もうすでに両親や友人に施術して、喜んでもらっています。またそれとは別に、タイマッサージをすることは私にとっては創造の泉と繋がる行為だということに気がつきました。私は普段デザインやアートに関わる仕事をしているのですが、タイマッサージはインスピレーションの源と繋がるのを助けてくれます。そういった意味では、様々なアーティストや創作活動をされている方にもおすすめです。
スクールで学んだことを一言で表すとしたら、『陽だまりのつくり方』でしょうか。そこに集う人たちのからだと心をゆるめ、ふんわり気持ちが軽くなり笑顔の花が咲く…そんなタイマッサージを教えて頂きました。
(第2期卒業生より)